レトロなパッケージが可愛い「ラジウム玉子」は、飯坂温泉では知られたお土産です。ラジウム温泉でとろり半熟に茹で上げた、いわゆる「温泉卵」なのですが、他のものより断然おいしい!と大のお気に入り。
包装紙も素敵。
友人が福島に帰省するたびに、叔父様である阿部さんの店のこの「ラジウム玉子」を必ずお土産にしてくれます。私の卵好きは周囲で有名ですが、中でも温泉卵は一番消化がよいお勧めの調理法。朝食はもちろん、小腹が空いたお夜食にも時々頂きます。
レッスンでご紹介した「白トリュフオイル」がありますから、今日の昼食のパスタにも早速使ってみるつもり…太めの乾麺を「ブッロ エ パルミジャーノ」にして、ぬるま湯で温めた「ラジウム玉子」をポトリと落とし、マッシュルームをスライスしたら白トリュフオイルをたらり。
味のイメージとしては、白トリュフ風味のカルボナーラという感じでしょうか?
好物といえば、おかしなものが好きなのです。例えば、基礎科の前菜に使ったこのカリフラワー。
築地から届いたカリフラワーは立派な大きさ!春が旬だという説もありますが、場内のかたに伺ってみても、私自身の好みとしても、寒い冬のカリフラワーのほうが蕾がしまって、甘みが増しておいしい気がします。
子供の頃はとりたてて興味のない野菜だったのに、イタリアでよく食べられているせいかいつの間にかすっかり好きになってしまい、普段からメニューに好んでよく使っています。ビタミンCも豊富でお肌によいようですよ。
下味と白く茹で上げるために、茹で汁には塩だけでなくレモン汁を少々加えて茹でます。
基礎科のもうひとつの前菜は「いいだこの溺れ煮」。
いつものことながら、「この人たちって、ちょっと火星人みたいだよね」と言いながら、目玉やワタ、墨袋をせっせと取り除き、煮込む前にまず掃除をします。
こちらも小さくとも「タコ」ですので、コラーゲンがたっぷり。冷蔵庫に入れておくと、翌日のソースはぷりぷりに固まっているくらいです。
やわからくなるまでは、まだもう一息の状態。同じメニューをご紹介した
一昨年と同様に、今回も完成した「溺れ煮」をココットに詰めて、冷凍パイシートを被せてオーブンで焼き上げました。
前日準備ができますから、こんなふうにサーヴィスすれば年末年始のおもてなしにも使って頂けますし、まかないで我々が楽しんだようにパスタのソースにしても美味!
今週のレッスンでも、基礎科の若い奥様がたに、「先生はお肌がきれいですが、やっぱりオリーブオイルのせいですか(笑)?」と尋ねられました。それもあるかと思いますが、たまたま好きな食材が、カレイや手羽先などコラーゲン豊富なものとビタミンCの多いものだったことが幸いしているのかもしれません。
最近流行りの繊細で敏感な美肌の持ち主では決してなく、アンチエイジングや美白にもさほど興味がないし、お日様が好き。バカンス先で常に帽子や日傘で紫外線を避けるのは大変なので、多少のシミや皺は仕方がないと諦めています。
つまりは単に「(かなり)丈夫な肌」というだけです。でも、仕事柄生活時間帯も不規則なのに、いつも皆さんにそんなふうに言って頂けるのは、どうやら食べもののお陰。乾燥のすすむ季節、タコもカリフラワーもお勧めですよ。