今日土曜は「サンディ・ブランチ・レッスン」の第一回目。
大好きなブルターニュ地方の郷土料理「クレープ」を2種類教えました。少しアレンジを加えた「サラダ・ニソワーズ」を添えて、同じくブルターニュ名産シードルとともに、実習の後は楽しくご試食です。
甘いクレープ生地には、ノワゼットと呼ばれるはしばみ色の焦がしバターを生地に加えて、風味をよくしているのがポイント。
フランスの方たちの最もポピュラーなおやつのクレープの食べ方は、グラニュー糖をふりかけてレモン汁をかけるだけ…シンプルですが、生地そのものの美味しさを感じるには一番かもしれません。
しかし、それだけでは見た目に淋しかったので、アメリカンチェリーとホィップクリーム、粉糖で飾りました。実に簡単にできるおやつで、これこそ家庭のお菓子といった風情、クレープには特有の素朴な可愛らしさがありますね。
今日は1日まるで梅雨寒のような冷たい雨。せっかくいらして頂くのにあいにくのお天気ではありましたが、休日の昼間のレッスンものんびりして気持ちがよいもの。
1人で準備をしていたため、ついうっかりしていて今朝気づいたときには芍薬がはらはらと散っていました…買いにでる時間もなかったけれど、テーブルに花がないのにはどうにも慣れなくて、いつもの奥の手でお水に花びらを浮かべて。
今日は実習を交えたレッスン。続けて何枚か焼いてもらうと、皆さんだんだん上手に焼けるようになります。卵料理と同じく、怖がらないで、やや強火で焼くことが成功の秘訣です。
「ニース風サラダ」には定番のツナ缶の変わりに、パンのクラスでもサーヴィスしたツナのスプレッドをのせています。
ドレッシングはディジョンの粒マスタードを使ったオリジナル。また、アンチョビをのせる代わりに、アンチョビを詰めた南仏のおいしいグリーンオリーブを使って、といった具合に、少しだけ個性をプラスしてアレンジを加えています。今日は、いつもの教室とは違って、まるでフランス物産展のようでした。
午後のクラスのかたも、大変上手に焼いてくれました。クレープという布地のように、薄い生地にちりめん模様が美しく入れば成功です。きれいに焼けていますね。
もうひとつ教えたのは、食事代わりになる「ガレット(そば粉のクレープ)」です。今日はチーズとハムをのせましたが、クロック・マダム&ムッシュのように、目玉焼きをプラスしたりベシャメルをのせても美味。いろいろなフィリングを工夫して、是非復習なさってみてください。
6月と7月のブランチとパン作りのレッスンについて、HP内「Le Informazioni お知らせ」のコーナーにご案内がございます。一部満席のコースには追加の日程を設けました。会員以外のかたにもご参加いただけますので、是非この機会に初夏のベーキングを楽しみませんか?