最近ぐっと身近になったフルーツ、「金柑(きんかん)」。柑橘の皮に多く含まれる栄養を逃さず、皮ごと丸ごと、火を通さずにそのまま食べることもできる貴重な果物です。
イタリアにはない果実ですが、今月のレッスンでは、この金柑を白ワインベースのシロップで煮たコンポートを紹介します。
ミカン科金柑属。
原産地は中国とされており、和名は『姫橘(ヒメタチバナ)』というそうです。比較的寒さに強いことから日本全国で栽培されていますが、主な産地は宮崎県と鹿児島県。
先にも申し上げたように、「金柑」の最大の特徴は“皮ごと丸ごと食べられる”こと。
ビタミンCを多く含み、皮にはビタミンCの吸収を助けるビタミンPの本体「ヘスペリジン」も含んでいるために、毛細血管を強くする働きがあります。また、風邪の予防や動脈硬化、高血圧、喉の炎症などを抑えるのにも効果的。まさに真冬にぴったりの果物ですね。
さて、お鍋で静かにことこと煮たこのコンポートを使って、どんなドルチェを作るのかは、レッスンが始まってからのお楽しみに!