日中気温があがっても、朝夕ずいぶんと涼しくなって、にぎやかな鈴虫の音に秋の訪れを感じますね。
今週のテーブルには、先日ご紹介したダークブラウンの花器からイメージを広げて、シックな秋色の花をいけてみました。
すっかり日暮れが早くなり、ひんやりとした空気に秋の気配を感じると、毎年のことですが、夏が終わってしまうのが淋しい気がします。
とはいえ、さすがに今年の猛暑にはだいぶげんなりしていましたので、料理やお菓子作りを楽しむためにも、秋めいてきたことを歓迎すべきなのかもしれません。
食卓に、どんなに小さくても花があることに慣れてしまうと、それが目に入らないのも淋しいもの。
特に教室のテーブルは横長なので、どの席に着かれた方からでも花を愛でてもらおうと思うと、ちょとした工夫が要ります。
イタリア料理は料理自体の彩りも華やかなことが多いですから、テーブル上があまりに煩雑になってしまってもいけません。空間を邪魔しない程度に、淋しくない程度に花を置くのには、やはり透明感のあるガラスの花器が便利なようです。
色みをそろえて素材も合わせるとなると、つい単調になりがちなのが問題ですが、パーティー料理などの食器のセッティングと一緒で、少しだけ高さに高低をつけてあげるとアクセントになって、テーブルに変化や表情がでるので素敵になりますよ。