カジュアル・コースのDolceでお出ししたのは、「チョコレート・バナナ・タルト」。キャラメリゼしてからラム酒でフランベしたバナナがたっぷり入っています。
アパレイユはヴァローナ社の少しほろ苦く酸味のあるクーヴェルチュール・チョコレートを卵と生クリームでのばして作りますが、コクのあるフランとでもいえばよいのでしょうか、夏に楽しむチョコレートケーキの中ではこれが一番のお気に入り。
冷たく冷やして召し上がって頂くとお味もボリューム感も今の季節にちょうどよく、バナナとチョコのコンビでも想像以上に大人の味わいです。
夏の講座のいくつかのメニューは、以前に教えたレシピの中でも特に気に入っているものを選んでご紹介していますから、このタルトもそのひとつ。
通常の研究科は13年目に入っており、長く通ってくださる生徒さんのためにも、「なるべく毎月のレシピが重ならないように(でも、奇をてらわないように!)」と考えてメニューを組んではいるものの、最近入会してくださった生徒の皆さんにも、「おいしいアレを教えたい!」と思うのが人情…そして何より自分自身も、「また、アレが食べたい!」と思って、毎日楽しく作っています。
また、カジュアルコースは人気の高いプリモ・ピアット3品で構成しましたが、写真は可愛いミニ・サイズの「お米のコロッケ」。
イタリアでは「アランチーニ」というくらいで、オレンジ大に作るのが本当です。
でも、ご家庭では大きいコロッケを上手に揚げるには、油もたくさん必要ですし技術的にも難しいと思うため、オレンジどころかゆず大程度に小さく成形してみました。小さく作ると、並んだ様子も可愛いですよね?
ピラフなどではなく、本格的に炊いた黄金色のリゾット・アッラ・ミラネーゼが詰まっているので、バターとパルミジャーノの香りも豊か。かりっとかじると中心からとろ~っと溶けたモッツァレッラが出てきます。お子さんにもとっても人気の1品です。アレンジで、ラグーを加えたリゾットや、赤ワイン風味のリゾットを詰めても美味!