昨日は
日伊協会さんの文化セミナーで、イタリアのウェディングをテーマにお菓子を2品教える講座を開きました。写真はレッスンで作った「ビスコッティ・ディ・プラート Biscotti di Prato」(別名カントゥッチ Cantucci)。
「ジューン・ブライドにちなんで結婚をテーマにしたお菓子を」と考えましたが、イタリアの引き菓子の定番はアーモンドに砂糖がけをしたコンフェッティ(日本ではドラジェという仏語名が知られていますね!)、お菓子やさんが作るお菓子です。
そこで、子宝に恵まれることを願って結婚のシーンで好んで使われるアーモンドとオレンジを使って、家庭で簡単に作ることのできるお菓子をご紹介しました。いずれもたくさんの実をつけることから縁起がよいとされています。
ホールアーモンドがたっぷり入った「ビスコッティ・ディ・プラート」は、「ビスコッティ=2度焼いた」の名のごとく、オーブンで2度に分けて焼くユニークな作り方が特徴的。フィレンツェ近郊の「プラート」という小さな街が発祥の地だと言われています。
生地を十分乾燥させるよう2度焼きして作ってあるために、歯ごたえのよい(というより、かなりカタイ!)クッキーです。エスプレッソやカップッチーノに浸して頂くほか、同じくトスカーナ名産の「ヴィンサント」という甘口のデザートワインにつけて食べます。
今回お教えしたのはハチミツ入りの配合で、少ししっとり焼きあがります。教室のビスコッティ・ディ・プラートは見た目ほどかたくないんですよ。
もう1品は、オレンジ風味のパンナコッタ。大好きなオレンジの香りをミルクにうつして作る、爽やかな香りを生かした初夏向きのドルチェです。