昨日までのレッスンでお教えした今月のセコンド・ピアットは「めかじきのパレルモ風」でした。かじきは南イタリアで大変よく食べられている魚です。こうしてグリルにするだけではなく、レモンで〆たり軽くスモークをかけてカルパッチョにもします。
今回ご紹介した料理のポイントは、トマトとケッパー、オレンジの皮を加えて作る香りのよいパン粉。添えてあるサラダはビタミン・カラーで、オレンジとアンディーブという定番のシチリア風サラダのほかに、フルーツトマトとロメイン・レタスを加えました。
ルコラやアンディーブ、トレヴィーゾなど、イタリアの方々はほろ苦いくせのある野菜を好んで食べますが、苦手な方がいらしてもいけないので、お味の好みがわからないゲストを含めたおもてなしのときなどは、こうしてくせのない葉野菜と混ぜてサーヴィスすると親切ではないでしょうか。本場の味に必要以上にこだわるよりも、テーブルについた皆がおいしく食べられることが大事。