レモンやオレンジなどの柑橘系の果実を、イタリア語では「Agrumi」といいます。
イタリアを旅行していると、南に限らず地中海沿岸など日当たりのよい土地ならどこでも、レモンの木を見かけることができますね。オリーブの木と同様、(食べられる実のなる植物専門の園芸家としては)レモンの木の生い茂る景色を目にすると何だかほっと和みます。
写真は昨年旅をしたプーリアのマッセリアの果樹園のレモン。Agrumiを果物として楽しむだけではなく、発酵させてリキュールを作ったり、その花から香りのよいはちみつを作ったりと、イタリアの人々は食生活を豊かにするためにAgrumiをいろいろと活用しています。
私自身も、お菓子に焼き込んでさわやかな酸味やアロマを加えるのはもちろん、料理の仕上げにAgrumiの香りを加えるのが好き。それに、レモンやオレンジの木の葉っぱはほんのり柑橘の香りがするってご存知でしたか?アローロ(月桂樹)の葉ほどではありませんが、柑橘の葉で肉をスモークしたり、カジキのインヴォルティーニに挟んだりすると、香りよく仕上がりますよ。