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 ~ イタリア料理・西洋菓子教室主宰 田中玉緒のオフィシャルブログ
「お家ダイニング 和食のレッスン 4月」
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「お家ダイニング 和食のレッスン」、遅くなって申し訳なかったのですが、4月にご参加の生徒さんのために写真をまとめておきますね。復習される際に盛りつけの参考になさってくださいな。

スターターは、気温があがった今の時期にもぴったりの青豆のすり流し…トッピングにグリーンピースではなく、スナップえんどうや砂糖さやを使うと様子が可愛らしいですね。

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すり流しに使った豆乳はこれ。比較的手に入りやすい品で、無調整なわりに飲みやすいので、普段から大抵こちらを使っています。

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立派な天然真鯛でしたので、皮も湯引きして、きゅうりを使ったさわやかなグリーンのみぞれ和えに。

こりこりした鯛の皮はまさにコラーゲンのかたまりの珍味、レモンを使ったみぞれ和えにするとさっぱり頂けますね。

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お頭も賄いで頂くだけではもったいないようでしたから…

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意外に簡単にできる「鯛の兜煮」もご紹介しました。

あら煮につきもののごぼうは、鯛のくせを消すそうですね。煮込むときには皮ごとのひね生姜を、トッピングには針のように細く刻んだ新生姜を、また季節の木の芽もたっぷり添えて。

蛇足ながら、紀ノ国屋青山本店のかまぼこ売り場の右下のあたりに真鯛のあらがよく置いてありますが、新鮮で値ごろ、とってもお勧めですよ。

小さなお子さんのいるイタリア人の友人は、子供も食べやすいよう切り身でアクアパッツァを作ってあらを一緒に入れると言っていたけど、確かにそれはよいアイディア。そんなときにもお勧めだなぁ、と思いました。

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食べやすい工夫といえば…「兜煮」を丸ごと出すと見栄えはよいのですが、生徒の皆さんでつつくのも大変ですから、身をほぐし、煮こごりをのせて一人分にセットしてサーヴィスしていました。

煮こごりになった煮魚を温かいご飯にのせて食べるのも好きなので、冷たい状態でサーヴスしていたけれど、3日目になって「そうだわ!」と遅まきながら気づいたのがこの方法!

頭が大きいと煮汁も存外たくさん必要です。煮上がった兜には乾かないようキッチンペーパーをかけてぎりぎりの煮汁と一緒に休んでもらい、残りの煮汁は網で漉しながら銘々の器に流して冷めたら冷蔵庫に…洋食のゼリー寄せではないですがこうしておけば、味がしっかり染みてからほぐした身や牛蒡をのせれば見た目も素敵!、おもてなしでも使えますね。

おまけで教えたこの煮こごりが好評で、これだけでご飯が何膳もいけそう!という声も続出。

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葉っぱのやわらかい「春きゃべつの昆布〆」は「和風サラダ」感覚で…塩気をもっと強くすれば、お漬物代わりにも。

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和風焼売や和風大根餅があまりに好評だったため、もはや潔く諦めて一品加えてしまうことにした「中華惣菜」は、「白切鶏の葱ソースがけ」。

脂を落としてプリプリの皮の鶏に煮上げるための工夫のほか、保存も効くので覚えておくと便利な「葱ソース」は、茹でた海老や帆立などの海鮮に合わせてもおいしいですよ。冷房で身体が冷える時期にはぜひ丸ごと1本の葱と生姜のこのソースで身体の芯を温めて下さい。

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そして最後に白黒二種の鯛茶をお一口ずつのご飯とともにお出ししました。品数が多過ぎて、白は賄いで私が食べた端っこの鯛の写真で残念!

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黒胡麻鯛茶はこんな感じで…よく混ぜてから、ご飯にのせて、2膳目にはお好みでお茶をかけます。せっかくの鯛が煮えないうちにささっと食べるのが好きです。

4月の終わりから5月にかけて、季節の切り替わる時期なうえ、紫外線が一番強いシーズンだと言われていますから、とにかくおいしくコラーゲン摂取の献立に!

何度も言うようですが、ヒトは毎日の食べもので作られます。

日々こんなふうに簡単にできておいしい食事をご用意なさって、生徒の皆さんもご家族も、いつまでも美しく健康でいらして欲しいと願って、イタリア料理のレッスン同様、和食も毎月のメニューを工夫して考えています。
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by amarone-masi | 2013-05-21 09:45 | レッスン
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