早くも三寒四温のように、暖かかった金曜とはうってかわって、週末の東京は曇り空、急にまた冷え込んできましたね。寒い中、遊びにきてくれた友人たちを、温かいスープのおやつでお出迎え。
使ってみたのは、肌の調子が不安定になりがちな季節の変わり目にぴったりな食材の「白きくらげ」、身体の水分を補ってくれる効果があります。薬膳でいうところの「帰経」が、先天の精を貯蔵して成長・生殖をつかさどる腎にあるため、中国文化圏では精を潤す白きくらげは、アンチエイジング効果=美肌効果があるといわれています。
レッスンでも食後のスィーツで10年くらい前に一度使ったことがあります(☆18年目に入ったイタリア料理研究科のドルチェは、コースの流れにあうものであればイタリア菓子に限っていません)。昨日はバタバタっと作ったため、適当でちょっと自信がなかったけれど、ライチーのリキュールとレモン汁、ヴァニラビーンズにシナモンスティックを加えて、仕上げに柚子茶のイメージでポペロのジャムをたらしたら、すごく美味しくなりました。
「このスープはなんていう名前なの?」と聞かれ、「うーん、『白キクラゲの玉緒風薬膳スープ』っていう感じかな」とネーミングも適当でしたが、すっきりした甘さのわりに身体が温まり、なかなか素敵なおやつになりましたよ。
考えてみれば、最近火鍋や中華をイレギュラーレッスンで教えていましたから、黒きくらげはおなじみの食材、白のほうが汚れが目立つ分、掃除はしやすいですね!軽く水で戻したあとで固い根っこや汚れを取り除き、丁寧に掃除して、とろっとするまで煮込みます。白きくらげを煮る時間は悩ましいところで、調べてみると書かれていることは実にまちまちですが、しっかり戻せば15分ほどで火は通るものの、じっくりゆっくり煮込んだほうがやさしい口当たりになってご褒美感が増すみたい。
おやつや食後に限らず、寒い今朝もまた一杯、予定していたババは4月に見送って、3月のドルチェはこれにしようかな?
ホットワインやこうしたデザートスープのよいところは、キッチンに立ちこめるよい香り!思わず首がすくんでしまうような北風の中、外から部屋に入っていらしたゲストが感じる、その香りもご馳走のうちです☆
おまけで、外は寒いけれど、今日の音楽はこんな感じ。
休日に夜遊び?をしていたときに流れてきた音楽、気に入って一緒にいた友人にiPhoneのアプリで探してもらったら、Clazziquai Project の「 Romeo n Juliet」という曲…運命的なタイトルでしたが、意外やKポップでした。なるほど。