今月のレッスンのドルチェは、「洋なしの冷たいスープ ゴルゴンゾーラ風味のクール・ア・ラ・クレーム添え」でした。
セコンド・ピアットのブラザートが少々ボリュームある料理でしたから、ドルチェは軽くさっぱりと。冷たくして頂くスープだけれど、手間を惜しまず果物に火を入れることで、香りがぐーんと増しますよ。頑張れたら加えて頂きたい、ヴァニラビーンズの甘い香りや、スープの仕上げに加えるコアントローが、シンプルなドルチェを華やかに演出します。
レッスンではよく熟れた「ラ・フランス」を使いましたが、今週あたりから市場に出回る、ねっとりした果肉質と香り高い「レクチェ」という品種もお勧め!
また、「クール・ア・ラ・クレーム(クリームでできた♡という名前のフランス菓子)」は専用の♡の型もあるけれど、どなたにも作って頂きやすいように茶こしを使って応用しました。またフロマージュブランの代用に、3時間水切りをしたプレーンヨーグルトを使ってヘルシーに仕上げています。
※「La Cucina Oliva」はイタリア料理教室ですが、11月末に17年目を迎える研究科のドルチェだけはイタリア菓子に限らず、ご家庭で作りやすくコースの流れに合う、いろんな国のお菓子をご紹介しています。
ゴルゴンゾーラの塩気がよいアクセントになるようなので、(写真にあげたくらいのサイズに)もう少しチーズを大きめにカットして添えればよかったなぁ、というのが今回の反省点。
また本来最初にフレッシュチーズにゴルゴンゾーラも練り込んでしまおうと思っていましたから(ブルーチーズが苦手な方もいらっしゃるといけないのでやめましたが…)、クール・ア・ラ・クレームをそんな風に作ってみて頂くのも素敵だと思います。
冷たいスープにゴルゴンゾーラを添えるだけでも十分おいしいですし、食事のメニューによってはホットスープでヴァニラアイスをのせても美味。クール・ア・ラ・クレームは、単独でラズベリーのソースを添えて頂いてもおいしいですよ(それも大変でしたら、おいしいジャムを添えてみて下さい!)。
年末年始おもてなしの多い時期に向かって、ドルチェもいろいろアレンジがきくように考えてみました。
♡型で作るとこんな感じ。薔薇の花びらを添えたロマンティックなデザートは、インド人の友人にサーヴィスしました。
ネパール・ロケのお土産に大変貴重な蜂蜜をもらったので、レッスンでご紹介したシチリアの美味しい蜂蜜とともに、蜂蜜話はまた別途。