これまで何ひとつ観光せず3度目の台北となってしまった他のメンバーのためにも、神様にお願いしたいことがいろいろある私のためにも、今回はこのメンバーでの初観光で、迪化街にある「霞海城隍廟」に詣でてみました。
台湾のお寺も、お供え物で賑やかです。中ではお鍋で煮炊きもされていて、食べものやさんなのだか、お寺なのだかよくわからないくらい。お参りするには細かいルールがあるのですが、ボランティアの青年がすぐに近寄ってきてくれて、日本語で丁寧に説明しながら一緒に回ってくれたから、おそらく無事願いも届いたはず。
それぞれの神様がずらっと並んでいる境内で、順番に旅の安全、家族の安全、心の平安など、いろいろ祈願してきました。
かれこれ20ン年前、ミラノに初めて降り立った瞬間から、すんなりと街に馴染んでしまったこと。
最初のイタリア旅行を終える頃には、「私は絶対にまたこの国に戻ってこよう。ここで普通に暮らしてみたい」と心に強く思ったことに比べたら、台湾との縁は薄いものかもしれません。
しかし、何度降り立っても逆に、街並や景色には全くしっくりくることのない、私にはかなり異文化を感じさせる台湾だというのに、こんなにリピートしてしまうのは、なぜなのでしょうか。近くにあって親日家の多い国だからかもしれないけれど、観光客としては最初の旅から気持ちよく滞在できましたし、やっぱり何より食事が合ったことも大きいのかな。
味の洗練という意味では、香港のダイニングで頂く中華にかなうべくもない気がするのですが、香港のそれはお金を出せば東京でも食べられる類いのものにも思えます。台湾で食べる中華は全般に塩味も控えめで、家庭料理の延長線上にある点に心ひかれるのかな。
雨期でしたので、夕方からは毎日スコールのような激しい雨にいっとき見舞われます。雨の多い時期ならではの鬱蒼としげる木々の様子は、
一昨年のインド旅行を彷彿させるよう。
ゲリラ豪雨の間に何をしようか?と考えて、台湾が誇る「占い」に挑戦してみることに…でも、予約もなく飛び込みで入ったので先客もあり、他の2人に譲りました。
生まれた時間がわからないために、四柱推命や西洋占星術では正確に占ってもらえない私が興味を持っていたのは「脈占い」!だったのですが、その先生も不在だったため占いは次回のお楽しみに。しかし、たぶん優しい同行者が気を遣ってくれて、最終日に時間のない中、「最後に神頼みだ」とばかりにお参りに↑。
写真は「占いの館」の猫ちゃん。台湾の猫ちゃんたちは、スリムでもお顔が丸くて可愛い。このコは身体も丸くて(笑)さらに可愛かったです。
観光とは少々違うけれど、台北でのリラクゼーションの最たるものは「マッサージ」!
朝は台湾式シャンプーで頭と上半身を揉まれまくり、その後いつもは足裏とエステかマッサージを日を変えてはしごするのですが、今回はホテルのすぐそばにオープンしたばかりの「タイ式マッサージ店」が気に入って、結局連日訪れることに…何しろ深夜3時まで営業しており、徒歩2分ほどの距離にあるので、夜眠りにつく前にふらっと歩いて行かれるのが便利。
タイ式マッサージはストレッチ中心でスポーツのようなもの。日頃肉体労働に従事する私むきの、気持ちよいものですが、今回は施術中ものんびり眠れることを優先し、アロマオイルでのマッサージコースを選びました。足湯と脚のマッサージから始まって、部屋を移って3人並んで個室で横になります。
1時間半の施術が終わると…手作り風の、お豆や胡麻がたっぷりのったクッキー3枚と生姜茶が供されます。私たちが泊まっていたエリアは、台北で銀座にあたる辺りだと言われていて(まぁ、その説には、東京からいらしたら素直に頷けないこともあるかもしれませんが…)クラランスやAVEDA のサロンも近所に並んでいます。
でも、東京に比べたらずっとお安いそれらのサロンよりさらにお値打ちで、センスよく清潔な店内。同行の2人はなんと2晩続けて通いましたし、2日目の晩はホントの睡眠を選んでホテルで先に休ませてもらった私も、次回も是非また訪れたい!と思いましたよ。
「タイ式マッサージ」と「北京ダック」を続けて楽しむ台湾とは、わけがわからない気もしますが、それはそれ。
今回7ヶ月ぶりに東京を離れて、のんびり台北で気分転換できたのは、頑張りやの愛犬マロンのお陰でもあります。
「もって年内の生命」と言われていたのに、3月にも入院をしたものの、なんとか無事で半年が過ぎました。春以降体調が落ち着いていたので、(病気の犬を預けるのは難しいのですが)預かって下さるホテルが見つかったこともあり、思いきって2泊3日の旅を企画しました。
久しぶりのスーツケースの登場に、出発当日の朝6時からずっとケージに入ってしまったマロン。「絶対置いていかないで」という態度です。
電車は苦手なのですが、車が大好きなので、移動の間も落ち着いています。
ウォッチャーとしては、バスの中でも窓から熱心に外を眺めているけれど、ベイブリッジとかヴューポイントに反応するのが可笑しい。意外にミーハーなマロやん。
帰りのバスはもう暗くなってからなのに、相変わらず熱心に窓の外を見たり、ちょっと眠ったりして、タクシーに乗り継いで無事帰宅。
家に戻ると、「お土産、お土産〜」と大興奮で、スーツケースの荷をほどくのが待ちきれない様子です。
いい子でお座りした目線の先には…台北から持ち帰った、マロやんの大好物が。
待ちに待ったおいしいお土産を前に、思わず舌がぺろりと出てしまっている、どこまでも食いしん坊なマロンなのでした。
預ける前は心配しましたし、2泊3日の旅さえも最後まで迷っていて、マロンの体調をみて決めました。心配症のマロンなので、都心で預けていくとフライトの時間によっては前泊後泊も必要ですから、成田まで一緒が有難いのです。昨秋一度預かって頂いたペッテルさんに今回もお世話になりました。
こちらはスタッフの皆さんも愛犬家そろいなので、飼い主の心配をよそに、
マロンも楽しく過ごせたようでひと安心です。
マロンが元気でいてくれるのは有難いことだけど、その間ずっとイタリアは遠く、利尿剤のせいで夜中に何度も起されてなかなか大変。だけど、やっぱり大事な家族だから。時にこんな風にガス抜きさせてもらいつつ、仲良くやっていかないと…秋の台湾往きも、食いしん坊のマロンはお土産を楽しみに、元気で待っていてくれるでしょうか。