台北で、一番熱が入るお土産もの選びは、やっぱり大好きな台湾烏龍茶。
稀に古茶にむく茶葉もあるようですが、烏龍茶は新しいうちが香りもよく、栄養価も高いとのこと。すぐに行かれる距離なので、「また近いうちに戻ってこられますように」との願いを込めて、自分用のお茶はあまりたくさん買い込みすぎないようにしています。
昨秋の訪問でプライベート用に選んだのは、旅行記でもご紹介した沈さんの
「吉軒茶語」のお茶。
もっぱら「珈琲党」を自認しているため、「先生は、珈琲が一番お好きなのですか?」とよく聞かれてしまうのですが、本当のところ、体調に関わらず楽しめる「一番好きな飲みもの」はというと、「美味しい日本の緑茶」と、「美味しい台湾烏龍」 に尽きるかなぁ、と思います。この2つは甲乙つけがたい。
私の場合、珈琲はどちらかというと、いやほとんど、香りを楽しむもので、ドリップで落とす間の香りがたまりませんが、味わいだけに限っていえば緑茶が一番好きですし、かたや台湾烏龍茶はというと、香りもお味も大好き!
初めての台北訪問で選んだこれらの茶器も、「吉軒茶語」で買い求めたものでした。最初の頃は母娘旅で名所観光も適当に楽しんでいたので、毛筆の立派な書のかけ軸をたくさん見て、ぜひ「書」を学んでみたいわ、と思い始めたのも台湾旅行がきっかけです。それできっとこんな図柄を選んだのでしょう。
「お習字」には小学生の頃、いやいや通っていた記憶があり、字も下手っぴなままですし、あまりよい思い出がなかったのですが、あちらでみる墨の書の数々は、昔お手本にしていたものよりも、もっとやわからい文字が美しく並んでおり、大変素敵だと思いました。
PC普及でますます字を書く機会がなくなる一方ですが、「書も人なり」ですものね。
お土産用には、茶葉やお菓子の回転もよく、小分けになったアイテムも豊富な「新純香」でお買いもの。
やさしい香りの「四季春」や、すっきりした「高山茶」のほかに、最初に台湾を訪れたとき一番びっくりしたお茶うけの「しいたけのお菓子」やドライマンゴーや竹炭ピーナッツ(台湾のかたは、お茶と一緒にピーナッツを食べることが一番多いんですって)などなど、一杯買い込んで大荷物。
イタリアを除くと、バカンスは南の島でぼーっとというパターンが望ましく、そもそも細々とした買いものも苦手(ショッピングに同行した人からはよく、男性の買いものの仕方みたいだ、って言われております…)。周囲の方からお土産を頂くばかりで、自分がお返しするチャンスを逸しがちです。
ですので近くて暖かい台湾を訪れる時は(手荷物も少なくて済みますので)、ここぞとばかりお土産を買ってくるようにしているのに、たくさん買ったつもりでもそれでもいつの間にかなくなってしまい、最後に自分用のお茶も放出することになるのがお土産の謎。
今月でお教室を卒業したスタッフの鈴木さんには、新純香のウィンドウで目を引いた、携帯用の花柄の中国茶セットを選んできました。訪れる度に可愛い茶器にも出会ってしまって、毎回悩みますけれど、多くのものを持ちすぎると大事にできないほうだから、最後は大抵いさぎよく諦めています。
どうしても連れて帰ってきたいほど気に入ってしまった茶器は、(迷惑かもしれないのですが!)こうして親しい人へのお土産に。