「久々に戻ってきて、また『花とグリーン』なの?」という声がちらほら聞こえてきそうですが…新緑の美しい5月なのに、今ひとつすっきりしないお天気に気持ちが沈まないよう、可愛い「ペペロミア イザベラ」の葉っぱを、カラフルな鉢に入れて眺めて楽しんでいます。
ようやく昨日から市場も開きました。メニューはほぼ固まってきたとはいえ、コース構成をまとめるのに昨夜から行き詰まってしまいました。そして、そんなときは、まずテーブル・デコレーションを先に考えるようにしています。
そもそも食いしん坊ではありましたが、もともと料理が好きだったというよりは、インテリアに興味があってそんな勉強をしていたから、「今月は皆さんをこういうテーブルでお迎えしよう!」というアイディアが固まると、自然と気持ちが盛り上がります。
何しろモノの管理能力がゼロなので、毎月のレッスンのテーブルはなるべく生花で変化をつけるようにして、布や花器など残るモノは極力手持ちで我慢。でも、昨秋気持ちが落ち込んでいたときも、クロスを新調し、新しい花器を買うことで、料理にもぐっと創作意欲が沸きました。不思議なものです。
実は、鉢植えのカバ−は、ネグされしないよう、工夫がされている優れもの。テーブルクロスの色を同系にするか、補色にするか、ちょっと悩んでいます。こういうイメージトレーニングの時間は楽しくて、この休憩でリフレッシュして、料理ももうひと頑張り!
この葉っぱ、ホントのホントに可愛いのですが、うちで育てているとまた巨大化してしまうのかなぁ…昔イタリアの料理雑誌のクリスマス特集で、「ペペロミア イザベラ」を使ったデコレーションを目にして以来、ずっと育ててみたかった植物です。
さてさて、最後になってしまいましたが、夏に向かって出番の多いアンチョビ。
私のお気に入りは、サンヨーエンタープライズさんが輸入している、
フラントイオビアンコ社のもの、ご覧のように立派なフィレがびっしり入っています。アンチョビは調味料のようにして使いますので、味の違いが料理の仕上がりに大きく響きますよね。
その点こちらは、加熱していない生のアッチューゲをリグーリアのおいしいエクストラ・ヴェルジネに漬けてあって、塩気もマイルドで本当に美味。そのうえ、決してお安い品とはいえないのに、ほとんどの製品がオイル漏れでフタがベタベタなのも、いかにもイタリア風です(笑)。