2月に入ると少しは寒さが緩んでくるイタリアとは違って、日本の2月は東京でも雪が降ったりして、一年で一番寒い時期ではないかと思います。日中暖かい日もあるけれど、さすがに朝晩冷え込みますね。そんな日に温まるにはやっぱりこれかしら、と。
年末からずっとお鍋でおもてなし(と、言えるのか???ですが…)が続いていたから、珍しくいつも日本酒を用意していました。
教室のある表参道に、新潟県の物産館
「新潟館 ネスパス」があります。そこでお米を買っているので、ついでに日本酒も物色。売り場にちょうどこの「越の華」の蔵元のかたがいらしていて、おすすめを選んでもらいました。
「どんなタイプのお酒が好きですか?」との当然の問いかけに、日本酒に疎い私は、「うーん、そうですねぇ。あまりさらさらし過ぎているのもモノ足りないし、かといって、香りがきついのも苦手です」とややこしいリクエストを挙げました。
試飲のうえで買ってきたのが、こちらの「中澄み吟醸」。同じ「越の華」の大吟醸より私の口には合って、手頃なお値段で美味しく頂きましたよ。
ついでに、お酒に弱いゲスト用に甘口のにごり酒も用意しようかな、と考えていたのですが、お友達が働いている蔵のものだという「越冬ろまん」を勧めてもらって頂いてきました。「新潟に帰ったら、『東京でお客さんに売れたよ』って友達に言っておきます」と笑顔で手渡してくれましたが、造り手のかたと少しはつながっているようでこちらまで嬉しい気分に。
ネーミングは随分ロマンティックな甘い印象ですが、これがすっきりしていてなかなかの美味で、お気に入りのオオタガラスさんのゴブレットに注ぐと美味しさも倍増。
たくさんは頂けませんが、日本酒はしみじみ美味しいなぁと思います。好物のお寿司はお茶で頂くのが好きなので、遅まきながら、私が日本酒の美味しさに目覚めたのはお蕎麦やさん!時々伺う神楽坂のお蕎麦やさんで出している山口の「獺祭」 や、白金のお蕎麦やさんで頂いた青森の「田酒」も美味しかった。どちらも知られたお酒だそうですね。
ちなみに、お米はずっと新潟の「薄田米店」 さんから送ってもらっており、そちらも美味しくおすすめです。が、教室では日本米を炊く機会が少ないため5キロでは多いので、最近は近くのネスパスで一番精米日の新しい2キロ袋を買っています。その日によって産地もブランドもいろいろですが、魚沼産に限らず、佐渡のものも含め、こちらで扱っていらっしゃるお米はすべて美味しいですよ。