1月のドルチェは、シチリア菓子の「カッサータ」。
リコッタチーズに果物のピールやナッツをたっぷり加えた、全土によく知られているイタリア菓子です。
有名なカッサータを、もちろん一度(おそらく10年以上前に…)教えたことがあります。基礎科で先月「ズコット」を教えて、ドームに詰まったリコッタのクリームがおいしかったから、ナンだか久々に「カッサータ」が食べたくなってしまいました。
今回は、柑橘のおいしい季節なので、昨年教えた金柑のコンポートや、毎年手作りしている伊予かんのオレンジピールとナッツだけで仕上げてみました。スライスしたセミフレッドの「カッサータ」に、切り出したオレンジを添えて、刻んだピスタチオと粉糖でお化粧しています。
本来入るはずのドレンチェリーや緑のアンゼリカはデコレーションに使うだけで、セミフレッドの生地には加えずに、基本の盛りつけはこんな感じ。
アレンジとして、ドレンチェリーの代わりにイタリア人の大好きな「アマレーナ」を使ったプレゼンテーションもご紹介しました。
アマレーナ種という小粒のワイルドチェリーのシロップ漬けは、イタリアのジェラテリアなら大抵どこにでもある、人気の定番の味のひとつです。ココアをふって、削ったチョコレートもプラスすると、同じ「カッサータ」もまた違った表情が楽しめますね。
悩んだ挙げ句にプリモ・ピアットは、ポロねぎとひよこ豆の入った「パスタ エ チェーチ」にしました。
ボッリートと一緒にできあがる、せっかくのおいしいブロードを生かそうと、今月もラビオリから予定を変更。だいぶ寒くなって参りましたから、スープ仕立てのパスタは身体が温まりますよね。地味な見た目ではありますが、滋養たっぷりのこのスープはしみじみ美味しく、翌日ぷるっと固まってしまうほどコラーゲンもたっぷり。
削ったパルミジャーノと黒胡椒をトッピングしてサーヴィスしました。
さてさて、連休最終日の今日も、昨夜に続いて愛犬のお見舞いを兼ねて、友人が訪ねてきてくれました。
お正月料理に飽きたという友のリクエストは、「ソース味」のお好み焼き!
ご存知のように、残念ながら私は全くお好み焼き作りの才能に恵まれていないため、我が家で振る舞うのはあっさり諦めて、近くのお店に食べに行くことに…場所柄なのか、らしからぬ作りのお好み焼きやさんです。
作る才能はないけれど、食べるほうは得意なのです。手際よく作ってくれる様子をひたすら大人しく見学し、焼き上がりを待ちます。
そして、上手に作れもしないくせに、味にはウルサイ!友人も言っていたように、前回食べた地元のお店の生地のほうが美味だったような…おそらく、どの店の生地も、粉、卵、だし、山芋、と単純なものでしょうが、配合で案外差がでるものなんですねぇ。
先週はレッスン初日に愛犬の入院騒ぎがあり、いつにも増してバタバタしてしまいました。
前日も獣医さんにかかって治ったようにみえたのに、深夜に急に具合を悪くして、24時間対応の大きな病院を探して駆け込みました。ものすごく心配をさせておいて、3日後なんとか無事に退院。翌日からはこうして元気に散歩をしている「びびりやマロン」です。
動物病院のやさしい女医の先生にも、「マロンちゃんは『緊張しぃ』だから、オーナーさんのそばにいるのが一番です」と早めの退院を勧められました。さすがに大変な一週間でしたが、水曜からスタートする基礎科のレッスンに向けて、ラム肉その他の手配もバッチリ、すっかり気持ちを切り替えていますので、ご安心くださいね。