昨日の午後は久しぶりのプライベート・レッスンでした。
まずは魚の下ろし方からスタート。今が旬ではないのですが、手頃なサイズの下ろしやすい魚ということで、いつものように200g前後の真鯵を用意しました。見本に一緒に下ろした後で、5尾下ろすうちにはだんだん切り口もきれいに手際よくなるのが、見ている私も嬉しい。やはり包丁仕事は一にも二にも、数をこなすことが大切です。
5回コースの完全個人指導ですので、日程だけではなくその内容も、受講者のかたと話し合って決めていきます。今回申し込んでくださったのは、イタリアンのレッスンにいらしてくださっている生徒さん、そこで初回2回は和食のレッスンにしました。
「ブライダルコース」と銘打ってはいても、実際に受講されるのはご結婚前のかたばかりとも限りません。ご結婚が決まらずとも自分のスケジュールで実習形式のレッスンが受けたいという希望の方や、今回の生徒さんのように結婚前はお仕事もされていて何かと忙しく、実際にしばらく生活をしてみてからスタートされる方もいらっしゃいます。
和食の基本、炊飯やお出汁のとり方も一通り教えます。
普段は半分程度のかつお節でお出汁をとってもよいのですが、「ここぞ」という時にはおいしい一番出汁をとるために、家庭でも1リットルの水に20gのかつお節を奮発します。2番出汁までとってから、かつおも昆布もおいしく佃煮にして食べましょう。
薄焼き卵を焼いて、錦糸玉子を作ります。薬味たっぷりのちらし寿司のご飯の上に飾って…
最初に下ろした鯵を酢〆にしたものも飾ります。他に、はすや生姜の甘酢漬けも加えると、ちらしに歯応えが出てアクセントに。
蓮根や里芋などは普段のレッスンでは使わない食材なので、この機会にメニューに組み込んで、なるべく多くの食材の下処理の仕方を覚えていただけるように献立を考えました。
終了後は、その日に作った料理をすべて持ち帰って頂きますので、試食は帰宅後ご家族と一緒に…ちょっとした努力の賜物、おいしいだけではなく、お話も弾むのではないでしょうか?