今年の研究科のナターレ用のケーキは、チョコレートのシフォンケーキ。
ココアを加えた生地の中に、細かく刻んだチョコレートが入っています。今回はヴァローナの66%カカオマスを使って、ちょっぴりほろ苦い、大人の食後に向くデザートに仕上げました。
円筒型のシフォンをリースに見立てて、クリスマスらしくグリーンとベリーで飾りました。
ヨーロッパでは、クリスマスはそれぞれの家庭で家族とともに迎えるもの。イタリアでも、ナターレはリストランテも休みにするところが多く、聖夜当日とその翌朝、街はひっそり静まりかえってしまいます。ちょうど日本のお正月のような感じです。
豪華なデコレーションや凝った構成のケーキはお菓子屋さんにお任せすることにして、シンプルで家庭的なお菓子をご紹介したかった。
レッスンではカットした状態で生徒の皆さんにサーヴィスしましたから、是非プレゼンテーションの参考になさって下さいね。
ホールケーキのデコレーションは、皆さんのセンスの見せ所です!このように同じケーキでも粉糖のかけ方ひとつで、がらっと印象が変わるもの。
今の気分は暖かみのあるシンプル&シックで、私のお勧めはトップにあげたフルーツにだけ粉糖をふりかけるデコレーション。
何も手をかけない焼きっぱなしも可愛いのです(中)が、せっかくのクリスマス、しんしんと降る真っ白な雪をイメージして、粉糖をサイドも含めてたっぷりふったケーキ(下)も、ローソクを灯した夜の食卓にはきっと映えると思います。
さて、研究科の皆さんとは、レッスン後に「よいお年を」と言ってお別れしましたが、手作りのおいしいイタリア料理と香りのよいチョコレート・シフォン・ケーキで、どうか素敵なクリスマスをお迎え下さいませ。
★クリスマス・ケーキのレッスンへのご参加を受け付けております。詳しくはHPの「お知らせ」からどうぞ。