季節の食材を使って、家庭で作りやすい簡単な和食を教える「お家ダイニング@和食のレッスン 2月」の受講生募集のお知らせです。
立春は過ぎましたが2月までは冬の献立で、今月は写真の「〆鯖の棒鮨」を中心に、「鯖の味噌煮」や「カブのみぞれ椀」など温かい料理をご用意しております。
2月のレッスン日は、20日(モク)19時〜、21日(金)12時〜、または19時〜(午前クラスのかたへ…鯖の仕入れの関係で、いつもの11時半ではなく「12時開始」となっておりますので、どうぞお間違いなく!)、22日(土)18時半〜、です。
入会金ご不要で、会員以外の一般のかたにも単回参加でお申込み頂けますので是非ご検討ください。
HP内の「Le Informazioni お知らせ」欄からお申し込みを受け付けておりますが、日程が迫っているクラスに関しては、できれば電話でお問い合わせ下さいませ(03-3406-3670 タナカ)。
以下、1月の和食の料理写真をまとめておきますね。
先月はおいしい「ぶり大根」をお教えすることが一番大きなテーマでした。
最後の土曜日クラスのデモンストレーションでは、ご試食分はすでにレシピ通りにできておりましたから、最近の和食屋さんのトレンド?に倣って鰤を炙ってから加える方法もお味見していただきました。
もちろんアラを使えばさらによい出汁がとれますが、鰤は味の濃い強い魚、今回ご紹介した簡単な手順でも充分お味がでて、旬の甘い大根をたっぷり召し上がって頂けますね。
FB頁にこの食材の写真をあげたところ、「白子の手前は、なにかの置物かと思いました(笑)」と生徒さん。
確かに…サクで鰤を見る機会ってなかなかありませんものね。
大きい魚ゆえ両方は準備できず、今回は背の側を選びましたが、照り焼きなど焼き魚で楽しむなら、脂ののった腹の身もオススメ。国産白子も特上、プリプリ真っ白です。
そして、1月のメインの食材はなんといっても「雪ノ下大根」!。
函館JAが作っているこの大根の噂を聞いて、是非一度使ってみたかったのですが、いつもの場内のアオモノ屋さんではひいてもらえず。
札幌在住のイタリア料理研究家
松田真枝さんのご紹介で、
「フーズバラエティ すぎはら」さんに直接送って頂きました。
杉原さんとの連絡中に、「凍結を防ぐために、クール便で送らせてもらいます」というお話が出て、冬に野菜をクールで送るという発想がなかったものですから、北の地の厳しい寒さを思いましたが、その寒さのお蔭でとびきり甘い大根が!
どう頑張ってもなかなか「素材には勝てない」のはシンプルな調理法のイタリア料理も同じくながら、お一口サーヴィスでお出しした「雪ノ下大根おろし」のとびきりの甘さ、美味しさに、生徒の皆さんは何より一番感激しておられました。
また、右側のおがくずに包まれているのは百合根です。
百合根もね、年を越すと値段はぐっと身近になります。甘くて、ホクホク&ねっとりした実質は他にない味わい、関東の家庭料理にももっと普及するとよいな、と思う野菜のひとつ。
4名様のレッスンに大根1本近く使うことになった、「ご馳走ふろふき大根」、厚く仕立てれば仕立てるだけ、いろいろ工夫して彩りよく中身を詰められますよ。
大根釜、こんな作法は和食の先達には怒られそうだけれど、下茹でしてからレッスンでおみせしたようにクッキーの抜き型を使ってくり抜けば、労なくしてまずまずきれいに!
ありがたいことに親しい友人たちが、和食勉強中の私のために、お店のかたにお断りして許可がでた場合には、食べ歩きメモ代わりの写真を手早くパチっと撮って送ってくれます。
今回の「ご馳走ふろふき大根」も、京都のお店の白子入りの大根がヒント。
真っ白で薄〜い大根の蓋からぎん餡が透ける様子がとっても素敵だったので、海老も加えてさらに美しく様子よく作ってみたかった。
とはいえ、毎回このように手が込んだことをするのは大変、普通の田楽みそのレシピもお教えしてご試食分はより家庭料理風に、ここにちょこっと甘いお味噌も添えて(笑)。
茶碗蒸しもちょっぴりよそゆきで、「白子と百合根」の白白コンビで上品に。
食材にはしっかり塩を打って、出汁のきいた茶碗蒸しの生地の塩は控えておいて、途中で白トリュフ塩をぱらっと打って、風味の変化を楽しんで頂きました。
口溶けよくぎりぎり固まる卵液の生地の配合&上手に蒸しあげるコツが大切、海老や鶏、しいたけ、かまぼこ、銀杏といった、ご家庭の定番を加えて復習なさっても出汁がさらにきいておいしいですよ。
気温が上がったら、冷やして食べても美味なので、「夏の茶碗蒸し」もまた加える食材を変えて教えてみたいな。
「ぶり大根」といえども愛するイタリアに操を立てて?、愛用のラゴスティーナ社、メロディアシリーズのシチューポットで煮ています。
「イタリアを出た時にはこの鍋たちも、よもやインドカレーやぶり大根、おでんなんぞを炊く運命が待っていようとは思わなかったろうなぁ」と毎回いろいろ作りつつ感慨深い。
あ、もちろんイタリアンにはさらに大活躍ですよ(笑)。
味がしみた翌日もまた格別!
出来たての「ぶり大根」では、ふっくらした魚の身の美味しさを楽しめます。翌日は温め直さず常温で召し上がっても、味がしみた大根の美味しさが…日本酒や熱々のご飯(今回は菜めしでした〜)のお供にピッタリ。
一般には、大根よりカブのほうが葉付きが手に入りやすいから、カブの葉を使って教えた「菜めし」にも、柚子の皮をたっぷりすりおろして香りよく。
お待たせしましたが、2月のレッスンではカブそのものを使った献立もご紹介しますね。
大根は厚く皮を剥きますから、おまけの箸休めの一品。
胡麻油で炒めて、さっと和えるだけ、ピリ辛も口が変わって美味しいものですから、お手持ちのXO醤などがあれば、作ってみて下さいな。
食後に、電子レンジを使って作った大福の皮&市販のオススメアンコで作った苺大福もご紹介しました。
和食のレッスンではお菓子を紹介するつもりはなかったけれど、甘いモノがあると生徒の皆さんも喜んでくださるから、今月もまたちょっとばかり美味しい食後のお楽しみを考えています。2月もどうぞお楽しみに!