今月のセコンド・ピアットは、「海老のグァッツェット」でした。
海老の大きさにもよりますが、4人分でブランデーを160〜200cc使っています。フランベするタイプの料理ではないので、火が入らないように、ブランデーを加えたら弱火にしてフライパンを動かさないで下さいね。
仕上げに加えるブールマニエは普通はバターと粉が同量が基本ですが、粉を少し控えてもよいかと思います。レッスンでは海老がとても大きいサイズでしたから、バター20g+粉大さじ1弱にしてみました。
このように大きい海老8尾の場合は、水は最少の80ccも加えれば充分ですが、4尾2人分で作る場合はどうしても水分の蒸発が多くなりますので、水を多めにして作って下さいね。
有頭海老さえ手に入れば、とても簡単にすぐ準備できるメイン料理です。いつもより海老の掃除もラクチン!で、イタリアの家庭式で頭によく火が通るよう切り込みを入れるのと背わたをとるだけ…のはずでしたが、やはり器用な日本人としてはたいした手間ではありませんので、キッチンばさみを使ったついでに、背の側の殻にも尾に向かって切り込みを入れてあげましょう。殻が剥きやすくなってずっと召し上がりやすいので、後半のレッスンではそのようにしてお出ししました。
手の込んだアメリケーヌにも負けない、とびきり美味しいソースを余すところなく楽しめるよう、かりかりのクロスティーニを海老の下に沈めて、オニオングラタンスープのように召し上がるのもお勧め!です。
殻を手で剥いてプリプリの身をソースにたっぷりつけて食べるこの海老料理、家庭のおかずや、気取らないおもてなしにはぴったりだと思いますので、是非作ってみて下さい。
今月は、初夏のシチリアをイメージした明るいテーブルデコレーションと素朴な海老の料理の相性もとってもよかったですよね?初日の夜のレッスンで、生徒さんがぱちっと撮ってくださった写真が素敵だったので、お借りしました☆