今月のドルチェは…ひと月遅れになってしまいましたが、「トスカーナ風フリッテッレ」、お米をミルクで炊いた生地をフリットにします。レモンとマルサーラ、シナモンの香りがアクセント!
伝統的には仕上げにボウルの中で転がしてグラニュー糖をまぶすのがお約束、でも、最近は粉糖で仕上げるお洒落な?お宅もあると聞き、両方ひとつずつサーヴィスしました。これがホントに不思議なもので、同じ砂糖でも、グラニュー糖をかけるのと粉糖仕上げでは、見た目の表情だけでなく、味わいも違った感じのお菓子になります。
2月カーニバル(謝肉祭)の頃には、イタリア全土でいろんな揚げ菓子が食べられます。イタリアに限らずヨーロッパでは、キリスト教の祭事にちなんで必ずその時期食べられる特有のお菓子があるわけですが、このフリッテッレも2月にトスカーナを旅行中でもないと召し上がる機会がないでしょうから、ご紹介したいなぁと思って…6ヶ月フィレンツェにいた私でさえも、冬を過ごしたことがなかったため、今回友人に揚げてもらって初めて食べました。
ちょうど2月に私が通っていたミラノの料理学校では、りんごと干しぶどうを入れたフリッテッレを習いました。基礎科のメニューにしていたそれも、りんごのサクサクがよい感じでとっても美味しいのだけれど、このお米を使ったフリッテッレは配合の粉が少ないため揚げ油が汚れず、家庭でも作りやすいな、と思いましたよ。
レッスンでお見せしたように、深めの鍋に少ない油で、上手に揚げてみて下さいね。冷めてしまった翌日も、また違ったおいしさが楽しめます☆
☆写真はいずれもグラニュー糖をまぶしたフリッテッレです。皆様の目が悪いわけではなく、私が粉糖の写真を撮り忘れました。ゴメンナサイ!