今月のプリモは、
先日ブログでご紹介した通り、「パンテレリア島風ソースのリングイネ」でした。
本来はソースとパスタを和えるだけのごくシンプルな一品なのですが、この「ペースト・パンテスコ」は魚介料理のソースにも向きますから、立派な帆立を2粒、オレンジ風味のオイルでマリネして、グリルパンで焼いて添えてみました。
帆立を刻んで加えてしまうと、イタリアにはない「おかずパスタ」のようになってしまうから、今回はちょっと大胆な盛りつけで…海老を添えても美味しいと思います。
塩漬けケッパーを塩ごと使う場合、大さじ1から様子をみてくださいね。少しクセのあるケッパーはお好きずきがある食材だと思うので、レッスンでもペーストに加えるケッパーの分量は控えめにして、塩出ししてから刻んだそれをアクセントにトッピングでのせました。
また、アーモンドは皮が渋いので、皮を湯むきしてローストしてから加えています。レッスンではシチリア産のアーモンドにこだわったけれど、製菓材料売り場で「皮なしアーモンドプードル」を買ってきて(できれば軽くローストして)代用すると簡単だと思います。それから、こちらは湯むきが要らないのでフレッシュを半分くらい加えると風味がよくなるけれど、トマトは水煮缶やパッサータでも代用できます。
シンプルな分、パスタはいつもより1人前10g多いレシピです。但し、ソースは作りやすい分量で配合を出したため、若干残ると思うのですが、翌日、翌々日に魚介のメインを作ったり、パスタに多めに絡めてサーヴィスし(ブルスケッタにもよいソースなので)パンにつけながらお召し上がり下さいね。
こんなに簡単で美味しいソースが日本であまり知られていないのは、「きっとソースの色合いが今ひとつだからでは?」とはイタリア人の友人談。日本人ほど、家庭料理まで目で楽しむことを大事にしている民族もなかなかいないようです。