今月のメイン料理は、「金華豚のビール煮」、肩ロースの塊をほろっとするまで黒ビールで煮込んでいます。
ビールの力は偉大。普通より豚肉がやわらかくなるまでの加熱時間が短く済むうえに、脂も落ちやすくさっぱり煮上がります。普通の鍋でも40分もあれば美味しく煮えますが、今月は上手に圧力鍋を使う方法もお教えしました。添えたのはマッシュポテトと甘いちぢみほうれん草で、コクがあって少しほろ苦いソースを余すところなく楽しんで頂く趣向。
もう少しとろとろでボリューミィなほうがお好みであれば、肩ロースではなく、豚バラで作ってみて下さいね。ご家族が少なくても、残ったぶんも洋風煮豚?!として楽しめますから、最低でも500〜600gのブロックで作ったほうが美味しく出来ます。
また、食後のドルチェは、ワンパターンと言われそうだけど、今回も季節のフルーツのゼリーとグラニテでした。
オレンジではなく、みかんを絞ってフレッシュな果汁で作ったところがポイントで、柑橘の中でも他とは違うみかん特有のチャーミングな風味にライムとコアントローで香りづけ。みかんはもうすでに貯蔵ものに入っているけれど、お値段も可愛くなって復習しやすい季節かと…あちこち甘いみかんを探して、随分たくさん食べました。
家庭料理のフルコースの食後は、季節のフルーツかジェラートというのがイタリア的かと思います。いろんなフルーツで提案してきたアイディアですが、ボリュームのある寒い季節の料理の後にも、口がさっぱりして美味しいので是非作ってみて下さいね。
砕いたゼリーにグラニテを添えて、スプマンテを注いで召し上がっても美味。
これは、ゼリーだけでも、グラニテだけでも、応用できるアイディアで、甘いものが苦手なゲストにも大抵好評です。