今年の研究科のクリスマス菓子は、久しぶりにイタリアらしいお菓子をご紹介しました。
小さな揚げ菓子を蜂蜜で固めた「ストゥルッフォリ アッラ ナポレターナ」は、パネットーネ(ミラノ)やパンドーロ(ヴェローナ)と並んで有名な、南の伝統的なクリスマス菓子。ナポリ以外の南イタリアでは「チチェルキアーテ」と呼ばれています。
「ストゥルッフォリ(ひとつだとストゥルッフォロ)」はギリシャ語の「ストゥルゴロス」(丸いもの)から派生した単語で、ナポリがパルテノぺと呼ばれていた古代ギリシャの植民地時代に伝わった非常に歴史のあるドルチェ。実際はこれだけでシンプルに食べるものですが、レッスンでは召し上がりやすいようにアレンジし、ヴァニラアイスと苺を添えてクリスマスカラーで出しました。
クリスマスのストゥルッフォリは多くの場合、大皿の中央にコップを置いて生地を流してリング型に固めます。クリスマスリースをイメージして飾り付け、素朴で美味しいお菓子です。
デコレーション用に、アシスタントさんたちがスパイスクッキーにアイシング(砂糖がけ)をしてくれました。可愛くアラザンでお化粧もして…。
デザインを考えるのは楽しいけれど、アイシングにはそれなりに時間もかかります。細かく緻密な作業が苦手な私には逆立ちしてもできないと思われる根気のいる仕事なのに、スタッフの人たちは案外気に入って、生徒さんの人数分クッキーを可愛く仕上げてくれました。
キルトの縫い目の葉っぱとか、可愛いですよね〜。出来上がったキラキラの星やひいらぎの葉っぱを使って、楽しく毎日違う感じにリースを仕上げました。お陰さまで生徒さんにも、「可愛くて、美味しい!」とクッキーも好評。スタッフの皆さんのお陰です。