火曜日から始まる研究科のドルチェは、予告のザッハトルテを変更して、久しぶりにイタリア菓子らしい素朴なお菓子を紹介します。
イタリアのナターレ(クリスマス)のお菓子と言えば、パネットーネが有名です。ミラノが長かった私にもお馴染みのクリスマス菓子ですが、ホンモノのパネットーネを作るためには天然酵母のパネットーネ菌が必要で、これは家庭で作るには難易度の高いもの。実際イタリアの方たちも、パネットーネは手作りではなく、それぞれご贔屓のパスティッチェリアで買い求めるのが一般的です。
今年も悩んだ挙げ句に、「チョコレートでコーティングした美しいザッハトルテもよいかしら?」と考えていたのですが、イタリア人の友人からおばあさま直伝のナターレのお菓子を教えてもらって、中部より南のクリスマス菓子の定番「ストゥルッフォリ」を教えることにしました。
これは家庭でマンマが用意するクリスマス菓子ですから、作り方も簡単!私が初めて作ったときも、準備を含めてものの20分で完成しました。本来はひよこ豆程度の大きさの小さなストゥルッフォリを頑張ってたくさん作るのですが、試作では便宜上(おそらくレッスンでも便宜上…)ジャンボちゃん仕様で。
ストゥルッフォリを固めるために蜂蜜のほかに砂糖を加える家庭も多いようだけれど、さっぱりした甘さの「オレンジの花の蜂蜜」の個性を生かすため、蜂蜜だけで作っています。イタリアの皆さんのようにおおらかに賑やかに飾れるかどうかは極めて疑問ながら、レッスンではこのストゥルッフォリをクリスマスリースに見立てて可愛くデコレーションもします。美味しくて子供たちも手がとまらなくなるストゥルッフォリ、どうぞお楽しみに☆
12月6日(火)からスタートする「クリスマスのイタリア料理クラス」へのご参加を受け付けています。
HP内の「Le Informazioni お知らせ」欄からお申し込み頂けます。尚、日程が迫っているレッスンに関しては、電話でのお問い合わせが助かります(03−3406−3670 タナカまで)。
セコンドピアットは基礎科と同じく、そのままお正月料理にも使っていただける「アル・サーレ(塩包み焼き)」(研究科の塩釜は基礎科とは違ったアレンジがあります)をご紹介するのですが、大きな魚を焼くためになるべく大勢で賑やかにテーブルを囲めたら、と思っています。お振替希望が多く特に人数の余裕がございます9日(金)19時半〜のクラスにご参加頂ける方には、デイリーワイン1本プレゼントいたしますので、是非ご検討下さいませ
※18年目を迎える研究科では、ドルチェは「イタリア菓子に限らず」、家庭で作りやすくコースの流れに合うものをいろいろご紹介しています。すでに「ザッハトルテ」を楽しみにしている生徒さんもいらっしゃるといけませんので、お約束は必ず果たします☆鬼に笑われようとも、来年の1月か2月のバレンタインメニュでご紹介しますのでこちらもどうぞお楽しみに!