さすがにこの暑さに、インポーターさんから届くワインもクール便でした。
今朝は、お気に入りのデイリーワイン、「コッレフリジオのトレッビアーノ」の他に、初めて頂いてみたこちらのワインも12本。シックなデザインのエチケットの白は、「アプリクス ヴェルメンティーノ RIVIERA LIGURE DI PONENTE VERMENTINO DOC APRICUS(参考小売価格¥3,400)」です。
普段のレッスンでは、アルコールに弱くワインをお飲みにならない生徒さんもいらっしゃるので、参考上代2000円台までのデイリーワインを紹介しているけれど、今回は特別!
表情の違う魅力的な土地がたくさんあるイタリア。その中で、一番最初に特別な思いで好きになった州がこのワインの故郷である「リグーリア」です。世界遺産にもなった風光明媚な「チンクエ・テッレ」では、「チンクエ・テッレ」という名前のワインも作っていますし、リグーリアの土着品種「ピガート」も美味。
海に面した断崖絶壁に育つ葡萄畑を、TV番組などで目にしたことにある方も多いのでは?「ペースト(ジェノヴェーゼ)」で有名なリグーリア州では、スカンピ(手長海老)を始めとし魚介料理を楽しむことも多いので、ワインも当然赤より白を多く生産しています。
今夜のダイニングでテイスティングをし、残暑が予想される9月のレッスンに向けて、これに合わせたメニューを楽しく考えます。やっぱりペーストは外せないかしら、とか、ウサギのリグーリア風を鶏肉でアレンジして作ろうかしら、とか…ワインから料理を組み立てる、たまにはこんなことも。
この先はワインに興味があるかたへのご案内です。
輸入元のフードライナーさんのテクニカルシートによると、
「ヴェルメンティーノ100%。一部フレンチオークの500ℓトノーでアルコール発酵後、3ヶ月トノー、7ヶ月ステンレスタンク、3ヶ月瓶内熟成。アルコール度数14~14.5%。黄金色を帯びたなんとも言えず美しい濃い麦わら色。熟した黄桃やオレンジピールの洗練された香り。最後にうっすらとバニラが香る。ボディーが有り口に含むと強いインパクトと同時に極上の旨味による柔らかさがある。生のシーフード等とご一緒に。適温12~14℃。「APRICUS」とはラテン語で「SORI」」
生産者の「POGGIO DEI GORLERI (ポッジョ・デイ・ゴルレリ社)」の紹介文は、
「ワインへの大いなる情熱を持つメラーノ父子の“モダンで、画期的なリグーリアワインを造る”という大志が実現し2003年に誕生。畑、ワイナリー双方に革新技術を導入し、この魅惑的な土地ならではの香りを持ったリグーリアらしさを表現した高品質なワインを生み出している。
特異な地形による西リグーリア沿岸のミクロクリマには、イタリア唯一の独特さがある。3000m級のアルプス山脈と穏やかな気候をもたらす深い海に挟まれた細長い土地は、年間3000時間の日照時間を誇り、奇跡を生む。ここディアノ湾沿いの土壌は、粘土質・硬質・砂利質で水はけが良く、常に西風がそよぎ、ブドウの木を完璧な環境に保っている。
比類無き明るい青空の下、潮風と野生の花々の香りをいっぱい吸い込んで、リグーリアを代表する品種である、ヴェルメンティーノ、ピガートは健全に成熟する」
ということです。リリース文というのは少々大仰なのが常ですが、光に溢れたリグーリアが素敵な土地なのは確かなことで(ジェノヴァ除く…)、チンクエ・テッレはもちろんのこと、私の一番のお勧めは「ポルトヴェーネレ」、皆さんも機会があれば是非訪れてみてくださいな。本場のペースト・ジェノヴェーゼは格別ですよ♪
ちなみに、お家ダイニングの定番のハウスワインの白は、写真のシチリアのグリッロ。独特の華やかな香りに反して、意外性のあるすっきりした飲み口、イスラム風のエチケットもお気に入り。