先月はまだ、さやを開いても小さな粒もあったグリーンピース、今週もらったものはこんなに立派にびっしり実が詰まって入っています。
可愛く並んだこの子たちを鞘から出したら、少々きつめに塩茹でをして、茹で汁ごと冷ましてふっくらと…固過ぎてはいけませんが、ちょっと歯応えがあるのが好みだから、余熱も考えて火から下ろします。
この世で最も不遇で気の毒な評価を受けていると思う野菜のひとつ、「青豆」。
きっと子供の頃に食べた、解凍グリーンピースのぐにゃっという食感で苦手になってしまった方が多いのでは?最近は冷凍技術も進んだのでそれすら昔よりおいしいけれど、旬の青豆を塩茹ですれば特有の香りと適度な食感も楽しめます。
グリーンピースは北イタリアでもよく食べられていますし、季節感の失われた昨今でも、鞘から剥いた生の青豆は初夏の訪れを告げる貴重な食材。レッスンでも毎年4月か5月に必ずフレッシュな青豆を使った献立を紹介して、微力ながらグリーンピースの美味しさを広める草の根運動中の私です(笑)。
こうして茹でておけば、しばらく楽しめます。炊き込みご飯にトッピングするだけではなく、「青豆ご飯」も青豆は炊き込まず、昆布出汁とお酒少々で炊いたご飯に塩茹でした青豆をパラパラのせるだけが好き。
「リジ・エ・ビジー」(青豆とお米のスープ)というヴェネトー州の有名な郷土料理をアレンジして、筍や木の芽も加えて4月のレッスンで教えたこともありますが、旬を同じくするものたちは相性がよいものですよね。おいしい青豆が出回っているうちに、是非たくさん召し上がってみて下さい☆