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 ~ イタリア料理・西洋菓子教室主宰 田中玉緒のオフィシャルブログ
お家ダイニング&カフェ
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今朝場内から届いた佐賀のホワイトアスパラ、まずは根元をカットししばらく水につけ、元気にしてからおいしく茹でます。

先にご案内しておりました「お家ダイニング&カフェ@La Cucina Oliva」を、明日の夕方18時からゆるゆるとスタートさせて頂きます。コース料理を前もってご予約頂くような本格的な始動は、もう少し状況が落ち着いてからとなりますが、今年一杯レッスン日以外にプライベートダイニングを数日設けて、まさしく「貧者の一灯」に他ならないけれど、継続的にその売り上げの一部を被災者の方へお届けしたいと思っております。

まずは、明日より水木金と三日間、レッスンもキャンセルになりましたので、昼間はパスタやカレーにおいしいパンを添えて出すカフェ形式の営業、夜は簡単な前菜もご用意し、パスタや煮込み料理を選んでワインとともに楽しんで頂く感じで考えています。To Go のパンや焼き菓子も少しだけ、木曜からはご用意しておきます。

レッスン中止で余った食材も無駄なく使ったため、日頃と違って冷凍もありなのですが、それだけでは料理人の私も淋しいから、今日だけ貴重な燃料を使わせてもらい場内から届いた野菜たちもプラス、後は金曜まで手元にあるもので工夫して作っていきます。

ダイニングは前菜+1プレート+1ドリンクで2500円〜、カフェタイムはパスタやカレーなどの単品+1ドリンクで1000〜1200円。幸い東京の私たちには被害が少なかったので、本当に炊き出しを必要としていらっしゃる被災地のかたへの寄付が主な目的です。ですので、無料でサーヴィスというわけには参りませんが、東京で頑張っていらっしゃる皆さんに、おいしい料理を食べてつかの間ほっとして頂きたいのです。震災のあった夜ですら、「ここはピースフルな空間で安心する」と言ってもらえた当教室でくつろいで頂ければ、と…心の栄養になるような、やさしい家庭的な料理をご用意させて頂きます。

大きな余震の恐れはだいぶなくなったにせよ、原発の問題などでまだまだご不安も多いことでしょう。無理な外出はなさらないで頂きたいのですが、もしもお近くにいらしたら是非お電話のうえ食事にいらしてくださいませ。スペースの関係上ランチも含めて予約して頂けると助かります。いらっしゃる直前でも結構ですのでご連絡くださいね。でも、このような非常時ですからプレオープンのこの三日間は、予約されて万一連絡なくいらっしゃれなくなっても仕方がないと承知しています。刻々と変化する状況下ですもの、その点もご安心下さい。

今週の基礎科も延期、来週の「週末のおもてなし」も中止にしました(25日、26日のマギーは催行予定です)。料理を作るのは私のためでもありますので、温かいお食事を用意してマロやんとここでお待ちしています☆

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明日のために、豚肉とインカの目覚めをスプマンテで煮込んでみました。インカも甘いから煮えたら取り出して、すりおろしたパルミジャーノを付けてカリっと焼いて付け合わせに。



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大きな被害はなかったとはいえ、生涯忘れ得ぬような怖い揺れを体験したあの日。うっかり自分たちのことで手一杯で、脚元で震えているマロやんにしばらく気がつきませんでした。番犬としては優秀だけど、肝心な時にはクンとも鳴かないのです。

以前飼っていたワンたちとは違って、雷や台風でも吠えたり怖がったりしないマロやんですが、地面に近いところにいるカレにとって、あの揺れは相当な恐怖だったに違いありません。しばらくして抱き上げても、ガタガタ震えが止まらずに、あまりに可哀想だから、たまたま差し入れを届けてくれた「真のグルメ」こと友人の富山さんが選んできてくれたおやつを、坂井さんがせっせとマロやんに食べさせてくれました。

大粒の涙をポロポロ流し、ぎゅっと抱きしめてあげてもガタガタ震え続けていたくせに、震えながらもおいしいおやつはパクパク食べていたマロやん…

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あの日からさらに甘えん坊になってしまったマロやんに、「抱っこ」「抱っこ」とせがまれて仕事もはかどらず困っていたところ、日曜日「真のグルメ」が飼い犬のモコちゃん♀連れで、散歩に誘ってくれました。

ワンたちの散歩のメッカ、外苑前の絵画館通り、お近くなのに世を忍ぶ身のマロやんは滅多に日中散歩に出られないこともあって初体験!

弱い心臓の関係でそんなにたくさんは歩けないから、家からプラダまで少し歩かせたあとは(とにかく外に出たらすぐ早足で歩きたいのです!)、バッグに入ってウォッチャーとして移動。

(↑写真は、プラダ前で写真撮影中の観光客の皆さんに「可愛い〜」と言われて、つまらなそうにソッポを向いてるマロやん)

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たまにホテルに預けるようになってから、突如として犬好きになってしまったマロやん。他のワンに出会うと、相手がお利口さんなのをよいことに、非常にしつこく嗅ぎまくります。だいたい間違いなく嫌われるオトコ。

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家に戻るとモコちゃんの後ばかり追いかけて、終いに彼女に吠え飛ばされるくらいしつこいけれど、女の子よりお肉より、一番好きなのは「草むら」です。

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飼い主が名前をいくら呼んでも、自分の世界に入ったきりこっちを向かないマイペースなマロやんと、カメラ目線のモコちゃん。「真のグルメ」は猛獣使いのようでもあり、上手にマロやんを手名付けています。

いつもと違うお出かけがよっぽど楽しかったらしく、その夜は久しぶりに夢をみて寝言をいうほど熟睡したマロやん。動物ですらこれですので、被災地はもちろんのこと、震源地以外でも今回の地震で怖い思いをした小さなお子さんたちが、恐ろしい震災を一時でも忘れられるような楽しい時間を早くもてるとよいのになぁ、と心から願って止みません。
by amarone-masi | 2011-03-15 19:12 | 日々のあれこれ
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