鰻ファンにしては珍しく、ここ数ヶ月鰻を食べていなかったのですが、スタッフの坂井さんの誕生日翌日がレッスンだったため、彼女のリクエストもあって、贔屓の「いちのや」さんの鰻重をご馳走。
タレの味つけもご飯の炊きかたも好みに合っていて、こちらの鰻重なら毎週でも頂けそうな美味しさなのです。
遠慮されるといけないから黙ってお誘いしましたが、坂井さんのお誕生日祝いのつもりだったから、彼女に選んでもらった「鰻尽くしのコース」を2人でのんびり、個室でお喋りを楽しみながら頂きました。
インドカレーのレッスンの後でしたので、まずは冷えたビールで乾杯!労をねぎらいます。この夏初めてビールに目覚めた私、ビール党ではない私がたまに飲むほどの猛暑、今年の夏はあまりに暑過ぎましたよね…(しかも、9月に入ってもまだ酷暑が続くとか)。
うざくや白焼きもおいしかったけれど、一番気に入ったのはゼリー寄せ。そして最も圧巻だったのは、このものすごい数の肝が刺さった、肝焼きでした。思わず2人とも生ビールをお代わり。
そして、台湾組の友人の誕生日祝いは、恒例の北京ダックで…東京では一番美味しいダックを食べさせる店だと思っている、銀座の「全聚徳」さんに向かいました。
前回のダックのコースではもの足りなかったので、アラカルトで北京ダックを注文しました。しかし、3人で一羽食べるって、すごい人たちです。
ふかひれと干し貝柱の小龍包。おいしかったけれど、台北には適わず、と今年も意見が一致。ほうれん草たっぷりのアヒルとまこも茸のスープは、中華のレッスンでの私のヒントになりましたよ。
間に友人に誘われて、真夏のもつ鍋も囲みました。「鳥小屋」さんは、中目黒で昔から有名なもつ鍋の店ですが、移転改装してリニューアル。
この日もたまたまご一緒した方の誕生日当日で、8月の外食はなぜか誕生祝いに終始した感じ。でも、親しい人とおいしいものを頂くのは人生の喜びですし、モノを増やすよりお祝いは消えもので、そんな感じもよいかなぁ、と思うこの頃です。
そもそも夏はレッスンも多く、あまり食べ歩く時間がなかったのですが、専門のイタリア料理では、恵比寿の「アーリア」さんに再びお邪魔しました。写真は前菜のタリアータ。
メニューに大きな変化はなかったので、以前伺ったときに美味しかった「若鶏のグリル」を頂きました。同じ品を仕入れるルートがあるものですから、前回同様、私も生徒さんにこのやわらかく美味しい若鶏を食べさせてあげたいなぁ、って思ってしまった。
同行者のセコンドの豚さんも美味しかったです(=おいしそうなローザに焼けていたから、珍しくつまみ食い)。ツブツブの食感が楽しいフレッシュマスタード、教室でも以前紹介しましたね。冒険はないけれど、おいしいセコンドが揃っています。
夏の講座では各国料理をいろいろ教えて楽しいのだけれど、毎年最後はやっぱり、「イタリアンがいいな」って決まって思うのです。手間要らずでシンプルな調理法が性格に合っているのかな。おいしい塩とオリーブオイル、ひと掴みのハーブさえあれば、イタリア料理になりますから。
でも、シンプルな分、素材が大事になりますし、素材のよさを引き出してあげるような下処理や加熱法、的確な塩梅が美味しさの決め手になるのだと思います。秋も頑張らないと!