今月のレッスンからテーブルにお目見えするのは、伊ラゴスティーナ社の「POSATERIA」シリーズのカトラリーセット。
イタリアで料理を学んでいた頃からずっと、同社の調理器具を愛用してきました。教室を開くことが夢でしたから、例え短い借住まいでもキッチン用品は気に入ったよいものを選ぶようにしていましたので、ミラノを去る時にはラゴスティーナのたくさんの鍋やフライパンと一緒に帰国。
数年前に仕事でラゴスティーナ・メロディア・シリーズのお鍋の宣伝広告に関わらせて頂いて、そんなご縁で、この素敵なカトラリーが手元にやってきました。
今まで教室で使っていたのは、クリストフルのカトラリー。手入れが大変なそうなシルバーといっても、しまい込むことなく頻繁に使っていますので、レッスン前に軽く磨く程度で錆び付く暇もありません。
しかし、だいぶ年季が入ってきて、「ナイフの切れ味が?」などという意見もありましたから、テーブルの雰囲気や、肉料理がセコンドのときなどに様子をみて、ステンレスのこのカトラリーセットを使わせて頂こうと思います。
そもそも教室を開くきっかけとなったのは、リチャード・ジノリ社の顧客のかたむけティーサロンのお菓子を1年間焼かせて頂いたこと。PRをされていた方のご支援あっての独立で、器はジノリで揃えていたし、シルバーウェアもイタリア製がよかったのだけれど、なかなか気に入ったデザインがなく…妥協といっては失礼ですが、仕方なくフランスの老舗のカトラリーを使ってきましたから、イタリア製というだけでホントに嬉しい気分です。