今朝は予告の通りに、ご主人のご実家に帰省されていたスタッフの坂井さんから、嬉しい荷物が段ボールにいっぱい届きました。まずは、「長野といえば」の生蕎麦と季節の山菜あれこれ。お蕎麦は昨年も頂いた、蕎麦料理「萱(かや」のもの。パッケージも洒落ていて美味。
今日は朝から雑誌撮影の準備などでまたまたイタリア料理の世界に戻っていたのですが、昼には美味しいうちに頂きたいと思って、早速頂いたお蕎麦を茹でて山菜の天ぷらと一緒に。
長野にお住まいの彼女のお義母さまのご好意で、いつも野菜もいろいろたくさん詰めて頂いています。私は東京出身で野菜やお米を送ってくれるような郷里がありませんし、こういう段ボールが届くと本当に大感激!
「このお天気で野菜もよくなくて…」と仰るものの、たっぷりのほうれん草に、花がついているのは、後で聞いたところによると、「つみ菜」というそう。アブラナ科の野菜のように見えたけど、生で齧ってもよくわからなかったのに、好物の「こしあぶら」のように、これも一緒に揚げてみました。スポンジ状の珍しいきのこは、「山伏茸」。
せっかく揚げ油を用意したので、蕗の薹だけではなく、つみ菜も山伏茸も、さらには家にあった人参と一緒に、頂いた独活まで寄せ揚げに…たらの芽や蕗の薹はよく天ぷらででてきますが、世間にはうどの天ぷらも普通にあるのかな?こういう水分が多い野菜はあまり揚げないですよね。でも、まぁ、ともあれ、おいしくできましたよ。
天ぷらといっても、揚げ油はスペインのピュアオリーブオイルですし、粉は国産のはるゆたかだけれど、水はイタリアのサンペレ。いつものように小さなフライパンでアロゼの要領で油をかけながら揚げました。
萱のお蕎麦についていた、生山葵をすりおろして、もりそばの他に、天ぷらも塩とタレ両方楽しみましたが、塩はフランス製ですし、ここに世界のおいしいものが集結した感じ?
私はどちらかというと、お菓子は作るほうが好き。普段は甘いものをそんなにたくさん頂きませんが、坂井さんちのボクとも仲良しな、うちの甘党のことを覚えていてくれたようです。
「もらえそうかな?」という表情で、クールにこちらの状況をうかがっていますが、卵好き、甘いもの好きのカレは蕎麦プリンに大喜び。蓋をあけると、ふわっとお蕎麦の薫りが漂って、卵たっぷりの懐かしい味わいでした。
せっかくたくさん送って頂いたので新鮮なうちに頂きたいと、今夜も天ぷらを揚げておもてなし。
創作料理?の「うどと人参の寄せ揚げ」に、今度はほぐれてしまった蕗の薹の外葉を加えてみたのですが、これが見た目にも香りのうえでもアクセントになって、なかなかよい感じ。
もうひとつの仕事の試作を終えて、夜はこれから、ゲストのためにうどんを茹でてかき揚げとともに…でも、かき揚げは天茶か天丼にしても美味しそうだわ。
さすがに私はもう揚げ物は控えておこうと思いますが、頂いた新玉ねぎもさくっと揚げて、ベランダの木の芽を刻んで加えた塩を添えて出すつもり。七味の塩だの抹茶塩だの、自分でブレンドした塩をいろいろ用意してはみたけれど、本当に「揚げたての天ぷらだけ」の簡単な夕食、これでも喜んでもらえるかな?さて、そろそろ到着のはず!