日曜日はレッスンがありましたから、土曜の昼下がりは休日らしく過ごしたいと久しぶりに外食を…お近くのリストランテ「フリック」さんで、目の保養になるランチコースを頂いてきました。
写真の前菜は、ヴィシソワーズに鶏とじゃがいものお団子が入った、冷たいお皿です。お休みなので、昼間からワインも1杯だけ、冷たく冷えたシチリアのドンナフガータを。いつもながら、盛りつけが美しいなぁ、とひたすら感心。
きっと深田シェフはこだわりのお洒落さんなのでしょう。インテリアだけでなく、小物のトーンもそろっていて絵になります。皮の表紙はワインリストです。
2皿めの前菜は、時鮭を使った野菜たっぷりのコールドミール。新玉ねぎのソースとトマトのムースがアクセントに添えられています。
そしてここにも「温泉卵」が…温泉卵にはちょっとうるさい友人が、「これは黄身がかたまっていないから、厳密には温泉卵とはいえないよね」と言っていました(笑)が、確かに。
メニューを前に、興味をもった「松坂豚と冬瓜のパスタ」を連れが選んだから、味見をさせてもらうことにして、私のプリモはシンプルに釜揚げしらすと辛みのない京都の青唐辛子(有名な万願寺ではなく、名前を失念…いつものことです)のアッリオ・エ・オリオ。
店内は満席でしたから、セコンドピアットはお揃いにしました。特に異論がなかったので、友人の選んだ「サルティンボッカ」に私も便乗。ちょうど前の晩に「子牛の(ロースではなく!)ショートロインで作るサルティンボッカが大好きなの」という話をしていたところでもあり、美味しく頂きました。
何種類か用意されている皿盛りのドルチェの器もとっても素敵。いつもあちらで選んでそれぞれに違ったお皿をサーヴィスしてくれます。
昨日私のもとに届いたのは、「お米のムース」、小粒の苺のコンポートはフラゴリーノかな?味の重ねかたとしては、ドルチェのお皿くらいの単純さが好み。でも、清潔感のある盛りつけと色の重ねかた、高低のバランスが素晴らしく、お店に伺うたびにいろいろと刺激をもらって帰ってきます。全体にガラスの器を多用されている点も、ガラス好きの私の心をくすぐるのかもしれませんね。
友人の前に届いたデザートは「パンナコッタ」。見た目からはわからない驚くしかけがあるのですが、それはお店にいらしてみてのお楽しみに!
リストランテでは、せっかくの食事の印象が散漫になってしまうのも残念だから、自分が選んだコースを自分でしっかり味わって食べたいタイプです。ですから、滅多に他人のお皿をつつくことはないのですけれど、今日は特別。友人のドルチェにもついスプーンがのびました。
ランチにあれだけのご馳走を頂いておいて、びっくりすることに、昨夜は夕食にナンと!「カツ丼」を用意しました。三つ葉がないからイタパセですが、それはご愛嬌ということで。
今月のセコンドは「ラムのコトレッタ」。子羊が苦手なかたがいらっしゃるといけないと思って、豚ロース肉も2枚予備で冷蔵庫にスタンバイさせていました。私の記憶では生徒さんの中でもお2人ほど、ラムが苦手と仰る方がいらしたのですが、幸い教室で使っている豪州産のチルド・ラムでラム嫌いを克服してくださるかたが多いせいか、今月は最後まで豚さんの出番はありませんでした。
そろそろもう火を入れたかったこともあり、遅い時間に夕食を食べにきた友人に、しじみの赤出しとカツ丼をサーヴィス。カツ丼にもロザート。でも、私が食べたのはさすがにこの半分弱くらいの小丼です。
何を作らせてもたいがいさっぱりできてしまうため、カツ丼もやっぱりカツ丼らしからぬ軽めの仕上がりで、外食も楽しいけれど家のご飯はほっとします。