今回の目的は
「弁いち」さんさんでの夕食でしたが、せっかく浜松に降りるからには、やっぱりこれを食べないわけにはいきません。
年をとると嗜好が親に似てくるものなのか…
最近の私の「うなぎ好き」は、ブログを読んでくださっている方はよくご存知の通り。今考えると非常に惜しまれることに、毎年夏には必ず「野田岩」さんで鰻をご馳走してくれたパトロンがいた頃は、全く鰻に興味がなかったというのに。
外食に関しては特に冒険するほうでもないために、気に入ったお店が見つかれば、(よほど味に異変!でも起きない限り)そこに通い詰めるほう。ですから、ここにはいちいち書きませんが、希少な「うな友」を持っていて、月一恒例で神泉に通っています。
いつも頂いているのは、関東風のふっくら蒸し上げた「うな重」です。初めて頂く、蒸さないタイプの関西風のうなぎに、興味津々で焼き上がりを待ちました。
駅構内にある観光案内所には、主な鰻屋さんの場所を記した「うなマップ」まである浜松ですが、今回は鈴木さんにご紹介頂いた
「うな正」さんに…折よく天然鰻の入荷もあって、奮発してしまいました。
若いご主人が、焼き始める前に、串を打った鰻をまず見せてくれます。3月終わりに解禁になったばかりのこの時期の鰻は、脂が控えめでさっぱりしているのが特徴のようです。
肝も立派!養殖と天然、両方頂いてみました。
養殖といえどもこだわって、「共水うなぎ」という鰻を扱っていらっしゃいます。つい、おろしたての生山葵を添えて、白焼きも1枚。
「鰻やさんといえば…」のお漬け物。筍やアスパラまで、素材の味を生かしたぬか漬けでした。予約の際に私の抜かりがありましたが、もっと食べたかった「ぬか漬け」の盛り合わせは「要予約」ですので、お忘れなく!
「う巻き卵」も若い感覚の盛りつけですね〜、卵の生地も出汁がきくというよりは、ほっとする甘さで家庭的な味わい。
食後の口直しにも、ひと工夫ありました。二代目だというご主人は大変勉強熱心なかただと感心しましたし、また「うなぎ」に対する愛情や情熱がこちらにも伝わってきました。これで、こちらのお店のお料理がおいしくないわけがありません。
いつも頂いているふわふわのやわらかい鰻とはまた違って、鰻の脂を落とすために香ばしいまでにしっかり焼かれた鰻もおいしかった。皆さんも浜松にいらっしゃることがあれば、ぜひお勧めの2軒です。